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海外研修参加者 葉佐 賢太郎

[2023年3月1日 更新  ]

葉佐 賢太郎

Q1.私が「関西学院」を選んだ理由

母校で後生の育成に携わり
生涯かけて自己研鑽や学びも

母校である関西学院のために、経験してきたこと、培ってきたことを還元し、貢献したいと思ったからです。就職活動を始めた当初は、海外駐在への憧れから商社やエネルギープラントなどの一般企業への就職を考えていました。しかし、自己分析を重ねる中で、「本当に情熱を持てることは何か」「自分の強みや経験を生かせることは何か」を突き詰めていった結果、母校で後世の育成に携わりたいと思うようになりました。また、関西学院には自己研鑽を支援、応援してくれる組織風土、環境があります。私は生涯をかけて学び成長し続けたいと思っており、そういった環境があることも入職を決めたポイントの一つでした。

 

Q2.これまでのキャリアを教えてください

留学生の支援や学生の海外派遣
国際機関との連携事業を担当

入職後は、国際連携機構事務部に配属されました。5年ほど留学生受け入れ業務を担当し、留学生支援(査証や奨学金管理、通訳等)や教務(留学生向け日本語科目や英語で開講される科目の運営及び管理等)に携わりました。その後の3年ほどは派遣業務を受け持ち、途上国で社会貢献するプログラムへの学生派遣支援や、国連などの国際機関や外務省との連携事業の運営と実行に関わりました。2022年9月からは「海外学位取得研修制度」を活用してカナダのブリティッシュコロンビア大学の教育学研究科修士課程に留学、現在は修士号(教育学)の取得を目指して奮闘しています。

植田真紀

Q3.海外学位取得研修(以下、海外研修)に挑戦したのはなぜ

専門性の高い職員を目指し
教育学を体系立てて学び深める

職員として日々さまざまな業務に取り組んできましたが、実務的な知識や経験を積み上げていく半面、体系立てて教育学を学んだことがなかったため、教育に関する学問的な知識が不足しており、経験知に頼らざるを得ない部分がありました。欧州や北米など海外の大学では、大学職員が高い専門性を有し、一般的には修士号、場合によっては博士号を持っていることも珍しくありません。今後、海外の大学や国際機関の人たちと協働していくにあたり、実務的な面だけでなく、学問的な側面からも学びを一層深化させたい、そして教育に関する専門性を高めこれまで以上に関西学院に貢献できる人材になりたいと強く思い、海外研修に挑戦しました。

 

Q4.海外研修での具体的な活動内容と研修を通して感じていることは

寝食以外の時間は図書館で
英語力や論理的思考力も向上

留学先の大学院では、教育哲学、社会正義、言説分析や教育政策など教育学に関するさまざまなことを勉強しています。1回の授業は約3時間30分と長いことに加え、そのほとんどがクラスメイトとのディスカッションです。小グループに分かれ、毎回与えられるテーマに沿ってディスカッションをし、最後にプレゼンテーションなどを行います。また、毎週膨大な課題図書が与えられますが、読み込んだ上で授業に参加することが求められるため、寝食以外の時間は基本的に図書館で文献を読み込む生活を送っています。日本で生まれ教育を受けてきた私にとっては、容易なことではありません。しかし、これらの経験を通じて、教育学に関する知識以外にも、英語力や論理的思考力を養うことができ、得たものは関西学院に戻ってから大いに役立てられると感じています。

葉佐 賢太郎

Q5.海外研修での学びを生かし、今後関西学院で挑戦したいことは

教育に関する研究活動を続け
関西学院に還元したい

関西学院のスクールモットーを提唱した第4代ベーツ院長はカナダ・メソヂスト教会から派遣されたこともあり、関西学院とカナダとの結び付きは強く、関西学院はカナダの大学と連携してCCC (Cross-Cultural College)というバーチャルカレッジの運営を行っています。私も大学院修了後は、カナダでの経験を踏まえ、教育に関する知識や授業以外で得た人的ネットワークを活用しながら、関西学院のさらなる国際化の推進に寄与したいと考えています。国際教育や高等教育政策についての研究活動も続け、関西学院に還元していきます。

葉佐 賢太郎

メッセージ

関西学院は1889年の設立から現在に至る長い歴史を持ち、日本そして世界に多くの有能な世界市民を輩出してきました。しかし、これまでと同じ政策や戦略では、今後の社会で通用することは難しいと感じています。「VUCA」という言葉があります。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったもので、先行きが不透明で将来予測が困難であることを意味しています。未来は変化のスピードが速く、予測を立てることすら難しいでしょう。でも、そんな時代だからこそ、先人たちが築いてきた誇り、教育理念、信念などの大事なバトンを受け継ぎ、私たちの時代でさらに進化させたいと考えています。入職される皆さんとともに「新たな関西学院」の歴史を一つずつ紡いでいくことを心から楽しみにしています。

※各ページの掲載情報は取材時のものです。

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