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関西学院事典(増補改訂版)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]

北原白秋

きたはらはくしゅう

1885.1.25~1942.11.2

詩人、歌人。
本名隆吉。
福岡県柳川に生まれる。
早稲田大学中退。
明治、大正、昭和にわたり、詩、短歌、童謡、歌謡、民謡などに広く活躍した。

中学時代に青少年のための投書文芸雑誌『文庫』に投稿。
1906年、与謝野鉄幹が主宰し浪漫主義運動の中核として新しい詩歌の時代を展開した新詩社に参加して『明星』に詩と短歌を発表。
08年、吉井勇、木下杢太郎らと新詩社を脱退して「パンの会」を起こし、自然主義文学に対抗する耽美派文学の拠点とした。
09年、象徴詩の流れをくむ詩集『邪宗門』、11年、少年の日の哀歓をうたった『思い出』で広く詩壇に迎えられた。
13年、初めての歌集『桐の花』で象徴詩の手法を生かし注目された。
15年、文芸雑誌『ARS』を、22年、作曲家の山田耕筰と雑誌『詩と音楽』を創刊。
33年6月、山田耕筰とともに上ケ原を訪れ、その風光を関西学院校歌「空の翼」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)に詠み込んだ。

1935年、短歌雑誌『多摩』を創刊し、写生派『アララギ』の対抗勢力となった。
歌集『雲母集』、『雀の卵』、『白南風』などがあり、すぐれた童謡も多い。
41年、芸術院会員となった。

【参照】Ⅰ 531;Ⅱ 561

北野大吉

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