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関西学院事典(増補改訂版)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]

『関西学院高中部百年史』

1989年11月、関西学院創立100周年を記念して発行された高中部史である。
通史、中学部・高等部各論、高等部学友会・クラブの歴史、資料編からなる。

通史は、次の4つに時代区分されている。
「普通学部から旧制中学部・原田の森時代」「旧制中学部・上ケ原の時代」「新制中学部の創設とその教育の精彩」「高等部の発足から現在まで」である。
各時代のトピックスや関西学院を担った人間像を伝えることに力点が置かれているため、記述はエピソード風のものが多い。
写真、図版資料も豊富である。
通史の締めくくりとして、創立100周年を機に改築された高中部新校舎の概要が記されている。
また、中学部・高等部各論では、各部の教育実績が綴られている。

この高中部史は、普通学部・旧制中学部から高等部への流れを中軸に据えており、編集委員も高等部教員が務めたため、新制中学部の記述が高等部のそれに比して簡略なものになっている。
80名近い執筆者が存分に想いを語り得た結果、読み物風のユニークな部史に仕上がっている一方、客観的事実の記録を集めた資料編にも相当の量(60ページ)が割かれている。

 編集委員長田淵周吉は、在職最後の仕事として、部史編纂に情熱を傾けたが、発行前に定年退職となった。
その後、委員長を林信男が引き継いだ。
A4判、本文484ページ、カラー口絵16ページ。

『関西学院高中部百年史』

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