[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院交響楽団
関西学院交響楽団は1913年に創部。
慶應義塾、学習院、早稲田などと並び、学生オーケストラとして国内でも屈指の歴史を誇る。
戦前の記録はほとんど残っていないものの、キャンパス内の中央講堂で年1回の演奏会を開いていたようである。
第2次世界大戦のためやむなく活動を中止せざるを得なかったが、1946年に部員6名で活動を再開、51年5月には第1回目の定期演奏会を開催するに至った。
52年に、当時としては珍しいチャイコフスキーの「白鳥の湖」を演奏し、徐々にその規模を拡大していき、創立50周年記念となる第24回定期演奏会ではベートーヴェンの交響曲第9番を演奏。
さらに、76年と80年にはソビエト連邦共和国へ、また89年と92年にはオランダへ演奏旅行をし、高い評価を得た。
2000年12月に東京オペラシティコンサートホールで開催されたソニー音楽財団主催の第15回全日本大学オーケストラ大会では、最優秀賞にあたる講評委員会「大賞」を受賞した。
関西学院交響楽団の特徴は、長年にわたり原則として学生指揮者のみで演奏会を行っていたことで、客演指揮者を迎えたのは第59回(1982年6月)からである。
なお、第39回から第58回までの10年間は、OBでもあり顧問の畑道也文学部教授が常任指揮者として、学生指揮者とともに舞台に立った。
2013年に創部100周年を迎え、記念演奏会を開催。
現在は年に2回の定期演奏会、全国各地への演奏旅行などを通じて音楽活動を行っている。
学生自身の手により音楽を創りあげる伝統は現在にまで引き継がれており、毎年精力的な活動を展開している。
【文献】『Kwansei Gakuin Symphony Orchestra 1913-2003:第100回定期演奏会を記念して(創部90周年記念資料)』2003;『関西学院OB交響楽団創立10周年記念特別演奏会:関西学院交響楽団創部100周年を祝って』2013