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関西学院事典(増補改訂版)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]

柏井象雄

かしわいきさお

1907.7.25~1986.3.10

経済学部長。
兵庫県赤穂郡に生まれる。
1932年、京都帝国大学経済学部卒業後、同大学院に在学、36年、関西学院大学商経学部助手になり、専任講師、助教授を経て、46年、経済学部教授に就任。
戦時中は前後5年余にわたって従軍した。

 伝統的な財政学からケインズ流財政学への移行期にあたって、新しい財政学を学ぶとともに、早い時期から地方財政の理論的・実証的分析を手がけ、地方財政の専門家として知られた。

 第三高等学校時代にボート選手として活躍したことから、関西学院大学の漕艇部長を務め、1967年から5年間関西学院大学体育館長兼体育会会長にも就任、体育会に所属した多くの学生と交流があった。

 経済学部長の後、1962年から4年間財務部長につき、その後、理事として75年の定年退職後も終生、学院経営を支えた。
主著に『財政学の基本問題』(1949)、『現代地方財政の構造』(1955)、『現代都市財政論』(1974)などがある。

【参照】Ⅰ 597,Ⅱ 12,69,136,140,234,281,283,284【文献】『経済学論究』29(3)1975;『柏井象雄先生を偲ぶ』(私家版)1986;関西学院大学漕艇部『創部100年の歩み―復活50年を記念して』1998

柏井象雄

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