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関西学院事典(増補改訂版)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]

複数分野専攻制

 1997年度から始まった複数分野専攻制(Multidisciplinary Studies、略称MS)は、所属する学部の科目だけでなく、他学部や学部以外の機関から提供された副専攻プログラムのもと、学部の枠を超えた領域を学ぶことによって、幅広い知見と深い専門性を備えた学生を輩出することを目的として設置された関西学院独自の制度である。
「2つの学部で学ぼう」というキャッチフレーズのもとに、提供されるプログラムから2~3年間でおおむね40単位を取得することによって修了し、修了者には卒業時に独自の修了書が授与される。

 2001年3月の最初の修了者は25名(哲学1名、美学1名、心理学1名、教育学1名、教育心理学2名、政治学3名、地理学1名、メディア・アンド・カルチャー6名、法律学3名、英語コミュニケーション文化6名)であった。
13年度末までの修了者は324名である。

 このMSプログラムを利用して、最短4年間で2つの学部を卒業(2つの学位を取得)することができる「ジョイント・ディグリー制度」が04年度から導入された。
14年度から制度名を「マルチプル・ディグリー制度」に変更した。

 2004年度以降の入学生が対象で、制度の概要は、「A学部在学中にB学部提供のMSプログラムを履修し、一つ目のA学部を卒業、その後B学部に編入学制度で入学し、A学部在学中に修得した単位の一部とB学部提供のMSプログラムで修得した単位についてB学部で認定を受け、B学部卒業要件の残りの単位を修得して2つ目のB学部を卒業する」というものである。
B学部に編入学制度で入学するには、早期卒業制度を利用する場合は3年次の秋学期に、通常卒業を利用する場合は4年次の秋学期に編入学試験を受験し、合格することが必要である。
成績優秀者で早期卒業制度を利用できる場合は、A学部を3年で卒業し、最短の4年間で2つの学位を取得することができる。

【文献】冊子「2つの学部で学ぶ複数分野専攻制への扉―Multidisciplinary Studies―」2014
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