[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
ワンダーフォーゲル部
20世紀初頭にドイツに起こったワンダーフォーゲル運動は、山野を歩いて身体を鍛え、野営生活を通して自立と協調の精神を涵養しようとするもので、日本でも戦後、主に大学のクラブ活動などで盛んになった。
関西学院大学のワンダーフォーゲル部はそのような背景の中で1956年、上田忠明と西巻昇一によって創部された。
初代部長は小宮孝教授である。
登山と山スキーを中心とした活動を行い、自然を通して心身を錬磨することを目的とした。
ワンダーフォーゲル活動の持つスポーツ的側面に重点を置き、トレーニングやリーダー養成面の強化を図りながら、63年には体育会の部に昇格した。
長野県戸隠高原に建設した「戸隠山小屋」の竣工は60年11月。
このようにして培われた伝統を受け継ぎ、夏季には日本の各山域の縦走や沢登り合宿を行い、春は北海道、東北を中心に積雪の山域でスキーによる登山や縦走を展開している。
またマレーシアのキナバル山やネパールのメラ・ピークなど海外での合宿も多く、その活動は全国の大学のクラブでも屈指のものとして高い評価を得ている。
【文献】『記録五十年の踏み跡:関西学院大学ワンダーフォーゲル部史』2006